80代の高齢者のうち認知症を

発症しているのは約20%

つまり5人に1人が認知症の

時代です。

 

ですので、

ご家族が認知症問題を抱えている

という方も増えています。

 

そういった、

身近な認知症の患者さんへの

対応やケア方法には・・・

 

「やってはいけない」というものも

いくつか存在しているんです!!

 

そこで、

高齢の認知症患者さんに対して

やってはいけない認知症ケアに

関して詳しくお伝えします。

認知症ケア〇と×

認知症ケアに関する入門書

 

出典・参考

「認知症ケア〇と×」(中央法規出版)

長森 秀尊 著

https://www.chuohoki.co.jp/products/welfare/3743/

 

特別養護老人ホーム介助員などを経て

グループホーム管理者を歴任し

介護研修などの運営も行う専門科の

長森氏が著した「認知症ケア〇と×」から

一部抜粋させていただきます。

 

詳しくは本書を参考にして下さい。

布団から出ない場合

時間感覚や起床が難しい場合

 

目覚めが悪かったり

目が覚めているのになかなか

起きてくれない。

 

時間感覚や社会規範の感覚が乏しい

認知症患者さんには多い行動です。

 

こういった場合は・・・

 

×NG

・布団をはいで無理に起こす

・「早く起きて下さい」と声かけをする

 

〇GOOD

・カーテンを開けたり

部屋を明るくして自然に起こす。

 

・おめざ(起床時のおやつ)等で

起床した際に楽しみを作る。

 

準備や支度を嫌がる場合

ディサービスの支度を拒否!

 

ディサービスある日の朝の忙しい時間に

限って機嫌が悪くて支度をしてくれない!

 

そんな風なイライラは認知症の家族にも

伝わってしまいます。

 

 

こういった場合は・・・

 

×NG

・無理に着替えや準備をさせる

・「自分でやって」と放置する

 

〇GOOD

・支度をしやすいように準備の準備をする

・少し距離を置いて離れて見守る

 

食事を食べない場合

目の前の食べ物を食事と認識できない

 

せっかく食事の用意をしたのに

食事を食べてくれない。

 

こういった場合は・・・

 

×NG

・「食べなきゃダメ」と無理に食べさせる

・「食べ無くてもいい」と食事を片付ける

 

〇GOOD

・「美味しそうよ」「いい匂い」など

食欲が湧く言葉かけをする。

 

・食べやすく介助を行う。

 

認知症により食べ物を食物と

認識できない方もいらっしゃいます。

 

ですので、

食欲が出るように五感に働きかける

言葉かけをする事が有効です。

 

また、食べ物と認識していても

「食べるのがめんどくさい」

という理由で食べるのを拒否する方も

いらっしゃいます。

 

そういった場合は

食べやすく介助する事が

おすすめですよ!

 

食べた事を忘れてしまう

「食事はまだ?」と何度も聞く

 

認知症の代表的な症状として

食事をした事を忘れてしまい

何度も食事を食べてしまうという

ことがあります。

 

こういった場合は・・・

 

×NG

・「食べたばっかりでしょ」と制止する

・食べたがる分だけ食べさせる

 

〇GOOD

・今用意しますね!少し待っててください。

 

・面白いテレビ番組がやっていますよ。

 

食事を食べた事自体を忘れてしまう

症状への対処方法としては・・・

 

「食べたでしょ!」と怒るのは

本人のプライドを傷付けてしまうので

避けたほうがよいです。

 

まずは、

食事への欲求をそらすという事が

重要なんです。

 

「今用意しているから」と

気持ちをそらす言葉かけをしたり、

お茶やちょっとした果物などを

食べる事で食欲が治まる場合は

そういったものを与えるのも

おすすめです。

 

トイレの場所を忘れ失禁

おもらしを何度もくりかえす

 

こういった場合は・・・

 

×NG

・定期的に無理やりトイレに連れて行く

・言っても聞かないので放置

 

〇GOOD

・「私も行くので一緒に行きましょう」

 

・「お出かけの前にトイレを済ませましょう」

 

トイレに行くのが面倒という気持ちを

自主的にトイレに行きたくなるような

声かけがおすすめです。

 

普段、認知症患者の方が

どういったタイミングでトイレに

行っていたのか等を参考にすると

成功しやすいです。

 

財布からお金を盗まれた

 

もの盗られ妄想

 

大切なお金を盗まれたと訴える

認知症の高齢者は多いんです。

 

こういった場合は・・・

 

×NG

・「そんなことはない!」と否定する

・金額を確認したり事実を突きつける

 

〇GOOD

・「そうだったの?」と気持ちに寄り添う

 

・ストレスや生活環境を確認する

 

もの盗られ妄想の原因として

生活上のストレスや不満を訴えて

いる場合があります。

 

ですので、

そういった認知症患者さんの気持ちに

きちんと寄り添ってあげ不満を取り除く

ようにしましょう。

 

汚れた下着を自室に隠す

失禁した下着を隠す心理は?

汚れた下着を隠す行為は

介助者にとっては本当に困る

行為ですよね?

 

ですが・・・

 

×NG

・「そんなところに隠して汚い!」と叱責

・無理やりおむつをさせる

 

〇GOOD

・本人の気持ちに寄り添った対応

 

・失禁の原因を考え対策する

 

排泄に失敗して下着を隠すのは

本人に「はずかしい」「気まずい」

という認識があるからです。

 

ですので認知症患者さんであっても、

人目につかないところに隠そうという

心理が働きます。

 

そういった場合は、

本人が下着を隠す場所にあえて

ふた付きバケツを用意しておき

隠せるようしてあげるのも方法です。

 

また失禁の原因を特定して

失禁を防いだり、必要があれば

おむつに切り替えるというのも

方法です。

 

夜中に徘徊や大声を出す

夜中の迷惑行為には・・・

 

×NG

・「近所迷惑だからダメ!」と否定する

・無理に睡眠薬等を使用する

 

〇GOOD

・明かりをつけてお茶を飲ませる

 

・昼間の活動から睡眠障害の原因を解明

 

夜中に寝ぼけや意識障害の症状が出る

認知症の高齢者の方は多いんです。

 

そういった際には、

慌てたり無理に眠らせるのではなく

本人がリラックスできるように対応します。

 

また、

昼間に長時間の昼寝をしていたり

カフェインを多く含むお茶を飲んで

いたりなど・・・

 

夜の睡眠の質を低下させる要因を

とりのぞくようにします。

 

 

このように、

認知症患者さんへのケアは

本人の気持ちに寄り添って対応する事が

基本になります。

 

介護は長期間24時間対応ですので

がんばりすぎず負担を軽減しながら

対応してゆきましょう。