高齢化の進む日本社会で、

高齢者が高齢の配偶者や家族を介護する

老老介護」が問題になっています。

 

ですが、

そういった「老老介護」よりも

悲惨な介護の現場現状がある事を

知っていますか?

 

現在、

認知症の人が認知症の家族を介護する

認認介護」と呼ばれる世帯が増加し

大きな社会問題となっているんです!

 

認知症の人が家族を介護する?

「認認介護」世帯が増加している?

 

高齢化の進む日本では、認知症の方が

より重症の認知症の家族を介護する

「認認介護」の世帯が増えています。

 

認認介護の問題点としては、

介護される側も介護する側も

認知機能に問題がある為に・・・

 

生活を維持する事が難しくなり

火の不始末や介護放棄によって

命の危険があります。

 

具体的に言えば、

食事をするという認識がなくなれば

介護者も被介護者もどちらも栄養失調に。

 

また「危機的状況」という概念も

それを判断する能力も低下すれば、

自ら外部へ助けを求める事も難しく

なってしまいます。

 

こういった事から、

ヘルパーやケアマネジャーへの

訪問を依頼するなどに結びつかず、

危機的な状況が見過ごされて

しまう可能性もあります。

 

かなり多数の認認介護世帯が存在?

 

80歳前後の高齢者の認知症の罹患率は

約20%ですので・・・

 

80歳前後の夫婦世帯のうち

11組の夫婦のうち1組の夫婦が

認認介護世帯である可能性があります。

 

また、一人暮らしの方も

認知症を発症してからも自宅で

暮らしたいと望まれる方が多いのが

現状です。

 

今後地域の中に

老々介護・認認介護や

一人暮らしの認知症患者さんが

どんどん増えてゆくでしょう。

 

さらに増える認知症患者

800万人が認知症!?

 

2012年時点の調査では

65斎場の認知症患者は462万人。

 

予備軍(生活に支障をきたさない程度の

軽度認知症患者)を含めると

860万人以上です!

 

予備軍の方が認知症の症状が悪化すれば

800万人以上の方が介護やサポートが

必要な重度認知症患者になってしまいます。

 

少子化の進む中で

これほどたくさんの認知症患者を

抱えていたら・・・?

 

この国の未来はどうなって

しまうのでしょうか??

 

認知症の状態で介護できるの?

介護できる場合もある

 

夫婦や親子ともに認知症に

なってしまった場合に・・・

 

認知症の方が認知症の方の

面倒を見たり介護する事って

できるのかといえば?

 

認知症とひと口に言っても

程度や症状は様々です。

 

一般の人とほとんど変わらない

生活ができる方もいらっしゃいます。

 

軽度~中度の認知症患者同士であれば

お互いにおぎない合い支え合って

生活する事が可能な場合もあります。

 

また、

片方が重度の認知症であっても

片方の方が軽度であれば生活は

可能です。

 

しかしその一方で・・・

 

認認介護の事件が発生!

富山での認認介護事件

 

2009年には富山県で、

認知症の妻が認知症の夫を殺害する

事件が起こっています。

 

介護していた妻が、

おむつを替えるのを嫌がる夫を

叩き続けて殺してしまった。

 

妻は自分が何をやったのかも

夫がなぜ亡くなったのかも

認識できない状態だったそうです。

 

多くの医療・介護関係者が

関りながら危険性に気づかず、

誰も夫婦を助ける事ができませんでした。

 

東京都の認認介護の事件

 

2013年にも東京都港区高輪で、

87歳男性と78歳の女性の高齢夫婦が

熱中症で倒れているのが見つかり妻が

亡くなる事件がありました。

 

認知症だった夫を介護する妻も

事件発覚10日前に認知症と診断され

認認介護に陥っていた事がわかっている。

 

また、

2階で暮らしていた足の不自由な

夫の兄も腐乱した遺体で発見された。

 

妻は認知症と診断される直前まで

子ども達に「熱中症に気を付けてね」と

気づかいを見せる程ほど元気で

認知症の兆候が無かったそうです。

 

ですが、公益社団法人

「日本認知症グループホーム協会」顧問で

内科医の杉山孝博医師は・・・

 

「日常的に関わりの無い人には

しっかりとした態度で対応するのは

認知症の典型的症状のひとつ」と

指摘しています。

 

その一方で、同居する家族の前では

言葉遣いが荒くなる等ハッキリとした

症状が出る事が多い。

 

なぜ認認介護におちいるのか?

認知症介護を取り巻く現状は?

 

家族が認知症を発症しても、

高齢化が進む現代日本社会においては

特別養護老人ホームをはじめとして

介護サービスを利用できない場合が多い。

 

その理由は、

介護サービスを受ける為の待機や

介護費用の高さが原因となっている。

 

また、

核家族化や人間関係の希薄さにより

親子や家族・親族・近所等の

見守りやサポート機能が低下している。

 

 

そして、認知症介護のストレスが

認知症を引き起こす原因にもなると

考えられています。

 

アメリカで行われた研究では

高齢の夫婦の一方が認知症だと

そうでない夫婦よりも6倍認知症になり

やすいというデータが報告されています。

 

社会福祉制度の遅れ

 

現状の介護保険などの社会福祉は

旧来の家制度に基づいた介護をモデルに

給付されています。

 

ですので、

現代社会の実情とは合致せず

老々介護や認認介護世帯には

対応しきれていないといわれています。

 

 

認認介護の対策法は?

認知症介護への対応方法とは?

 

認認介護への対策方法として

いちばん大切なのは認知症を

早期に発見する事です。

 

軽度の認知症は、

付き合いの浅い人間関係では

見落とされがちです。

 

ですが、

ご近所や自分の親などに変化を

感じたら「認知症かも?」と疑い

対処する心構えをしておきましょう。

 

地域での支援が重要

 

また、

離れて暮らす親などの認知症に

関しては・・・

 

近隣の方との関係を大切にして

声かけや見守りをしてもらえるように

心がけましょう。

 

隣の方に

「何かあったら連絡をお願いします。」

と携帯電話番号を教えておくなどの

対策がおすすめです。

 

その際には菓子折りなどを持参して

低姿勢でお願いすることが大切です。

 

自治体や行政に相談

 

また、

自治体や行政は手続きが煩雑で

すぐには対処してくれませんが・・・

 

長期的な待機期間を経れば

きちんと対応してもらえる事も

多いです。

 

ですので、

とりあえず早めに行政に相談して

おく事も大切です。

 

現在、

医療も介護も在宅で行う方向に

行政サービスがシフトしています。

 

行政のサービスを上手に利用しながら

親にも自分にも負担の少ない介護を

目指してゆきましょう!